お盆休みは毎日のように大雨。お盆を過ぎたら今度は毎日のように夕立。これでは予定通りのコースを
歩けばいちばん急な下りで雷雨に遭遇するかも。それはヤバイ・・・。と考え、急きょ予定を変更し、逆ルート
をたどることにしました。逆ルートは下見してないけど、大丈夫かなあ、と一抹の不安を抱えつつ、出発。
今日はMr.Dashの代わりにM居氏が随行員として来てくれました。ともちゃんも彼も、5年前に側川から清水ノ滝を
経て槇尾山に登ったことがあるので、少しは覚えていると思うんですが・・・。
和泉中央駅からタクシーで側川渓谷の駐車場へ。「清水ノ滝 危険 転落事故多発」という看板を横目に
登山道に侵入します。
開明の滝。ここから悪路になります。
土が崩れて滑りやすい斜面や、足場の小さな岩場を、ロープと木の根をたよりによじ登ります。
清水(きよず)ノ滝。五ツ辻へはここからいったん戻って、分岐から斜面を登るらしいのですが、
来る途中にそんな分岐は見えませんでした。
滝の正面の岩場をバックに記念撮影。ここを登れば稜線に出ると思ったら、ぐっと回り込んで清水ノ滝
の落ち口に出てしまいました。
そこまでの道のりも結構険しくて、慎重さを必要としました。でも全員しっかりした足取りと、確実な三点支持で
無事に登り切ったのでした。これまでにいろんなところで練習してきたおかげかな。
「滝見台」からは清水ノ滝の全体が見えます。
滝見台でも記念写真。「やれやれ。えらいルートやった。」
滝の落ち口には祠がありました。ここでも五ツ辻への道を探してみましたが、やはり見つからず、
来た道を戻るのは危険。M居氏に偵察してもらうと、清水ノ滝の上流の沢沿いにある道が尾根に
つながっているようだということだったので、沢をたどることにしました。
沢沿いを歩くのは涼しくて快適でした。このルートは昭文社の「山と高原地図」には載ってませんが、
はっきりしていて、手製の道標もあり、紹介されていないのが不思議なくらいです。あ、そうか。ここへ
来るまでが大変なんだ。
澄んだ水がきれいです。魚もいました。
涼しい沢とはお別れして、ここから一気に稜線に上がります。
稜線からの道も明瞭です。途中にはベンチまである。とにかく千本杉峠をめざして進みます。
地図にないので、現在地がはっきりしないのが困りもの。受講者のみなさんも、地図を広げて
「ここかなあ」「ベンチがあるから、『ベンチあり』って書いてあるところかな」などと予想してました。
今まで地図に線が引いてあるルートばかり歩いてきたので、つい、線の上を探してしまうようです。
地図にすべてのルートが載っているわけではないということも実感できました。
千本杉峠に到着。やっと地図に書かれてある地名にたどり着いたので、みんな安心顔。
「こんなに何回も地図を開いたのは初めてやわー」と、O屋さん。そうか。真剣に読図の練習をしようと思ったら、
こんなルートを行けばいいんですね。
槇尾山を登頂してから下山するには時間がないということで、滝畑キャンプ場方面へ下山を開始しました。
御光滝。ここらへんまでは、まだ人の数はまばら。林道を下るにつれてバーベキュー客が増え、焼き肉の煙に
巻かれてしまいました。「このまま帰ったら、山に行ったのはウソで、焼肉食べてきたんやろーって言われそう」
とS木氏。
ちょうど4時に滝畑バス停に到着。バスは4:13に来るので、水を飲んだり、靴ひもを緩めたり、ゆっくりする
時間がもてました。いいタイミングでゴールできました。
今回は、急な予定変更とはいえ、ルートミスをするなどインストラクターとしてあるまじき事態となってしまい、
反省しきりの講座でした。今後はこのようなことのないよう、十分な準備と下調べをして講座にそなえたいと
思います。申し訳ありませんでした。
ちなみに、M居氏もともちゃんも、五ツ辻への分岐に全く覚えがなく、自分たちの記憶力に自信をなくしたのでした。
次の日、M原さんから、「昨日のルートにすっかり魅せられました。岩場もさることながら、川筋のさわやかな道。
あのここちよさは、いつまでも胸にのこっています」とメールがありました。そろそろ、普通のハイキングでは満足できない
ようになってきているんでしょうか。また刺激的なコースをご用意しますね。
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